- 勉強計画を立てたけど計画通りにいかない
- 試験に向けてやみくもに勉強を続けているけど不安・・・
- 試験に向けて一日どのくらい勉強すればいいかわからない
「目標はあるけど、具体的にどう勉強していいのかわからない・・・」「計画を立てても、計画通りに勉強できない!」なんてよく耳にします。
そんな人にいつもする返答は1つ!
勉強計画を立てるなら「長期計画」・「短期計画」の2種類の計画を立てるということです。
「長期計画」とは目標達成までの月単位の計画、「短期計画」とは長期計画を達成するための1日単位の計画のことです。
ほとんどの人は計画を立てるとしても、目標までの長期計画しか立てません。
ですが「長期計画」と「短期計画」のどちらも連動させて立てることが、計画通りに進行するコツなのです。
この記事では「計画の立て方」を中心に解説しています。
記事を読むメリット
- 目標の達成が確実に近づく
- モチベーションを維持して勉強ができる
- 勉強に対しての苦手意識が薄まる
「長期計画」と「短期計画」を連動させて計画を立てる方法は、医療・介護や経営などあらゆる分野で取り入れられているたしかな方法です。
しっかり計画をたてることで、あなたの目標達成が確実に近づきますので記事を読み進めて活用してみてください。
▷計画の種類
種類①「長期計画」
本記事での「長期計画」とは、目標までの大まかな勉強計画を定義しています。
長期計画は全体の計画の中で1番最初に立てるべき計画です。
長期計画をもとに短期計画を立てますし、場合によっては週単位の中期計画なんかも立てたりします。
大学受験を例にすると「9月中に英語の問題集を20ページ終わらせる」「センター試験後1週目に○○大学過去問を平成29年度まで終わらせる」などです。
細かく計画したほうが効果は高いですが、目標が先のことになるほど「長期計画」を立てる難易度はあがります。
目標までの期間が長すぎる場合は大まかに計画して、定期的に修正する時間を設けたり、中期計画などを間に挟むようにしてください。
具体的な計画を立てることが難しければ「11月の模擬テストでB判定をとる」といったような目標的な計画でもOKです。
「長期計画」を立てないと、何の教科をどのくらい勉強すればいいかわかりません。
マラソンでいうならゴールまでの距離を知らずに走るようなもので、ペース配分もわかりません。
まずは「長期計画」をたてて、どのくらいの勉強量で目標達成できるのかを知りましょう。
下記は長期計画の例です。
教科名 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|
数学 | 模擬試験60点以上 | 模擬試験70点以上 | 模擬試験80点以上 | 模擬試験80点以上をキープ |
国語 | 模擬試験60点以上 | 模擬試験80点以上 | 模擬試験100点以上 | 模擬試験110点以上 |
英語 | 教科書の内容をすべて完了 | 模擬試験50点以上 | 模擬試験70点以上 | 模擬試験70点以上をキープ |
総合 | 志望校D判定 | 志望校C判定 | 志望校B判定 | 志望校B判定 |
種類➁「短期計画」
本記事での「短期計画」は、前日夜に立てる翌日1日単位の計画を定義しています。
「短期計画」は「長期計画」に基づいて立てる1日の計画です。
ここでは1日どのくらい勉強するかなど時間単位・分単位で計画します。
1日単位で計画すると聞くと「手間がかかるなぁ・・・」と思うかもしれませんが、「短期計画」を立てることで1日の勉強効率が驚くべきほど向上します。
短期計画の例をだすと「18時~19時 英語の問題集10ページ」「19時~20時 夕食」「20時~21時 自由時間」というような内容になります。
細かく立てたほうが効果は高いですが、達成できないと自己嫌悪に繋がりモチベーションが下がってしまいます。
達成できないくらいなら大まかに立てたほうが達成感も得やすいため、初めのうちは大まかに計画を立てて慣れてきたら細かく計画を立ててみてください。
下記は短期計画の例です。
7:00~7:30 | 7:30~8:15 | 8:15~18:00 | 18:00~19:00 | 19:00~21:00 | 21:00~23:00 | 23:00~0:00 |
起床・通学準備 | 読書 | 学校 | 勉強 | フリー | 勉強 | フリー・就寝 |
▷計画を立てるメリット
行動が逸れにくい
計画を立てることで、行動が逸れにくくなります。
長期計画を立てると
目標までのステップが明確になるため、それ以外の行動に目が向きづらくなります。
目標までのステップが曖昧だと、右往左往してしまい行動が逸れてしまいます。
短期計画を立てると
短期間の自分の行動を計画することで、1日の勉強時間を予定どおりに確保しやすくなります。
計画を立てないとスマホゲームなどにのめり込んでしまう可能性があるが、計画が自分を律するキッカケとなります。
モチベーションが高まる
計画を立てるととでゴールまでの道筋が見えますので、勉強のモチベーションが確実に向上します。
マラソンでもどのくらい走ればいいか決まっていないとモチベーションは上がりませんよね?
ゴール地点が決まり、どのくらいのペースで走れば目標通りのタイムでゴールできるのかがわかったほうがモチベーションは上がるに決まっています。
勉強も、どんなステップを踏んでいけば目標達成できるのかがわかったほうがモチベーションは向上します。
不安が軽減される
ゲームを想像してみてください。
レベル上げをするのに、ボスに対して何の情報もないと不安ではありませんか?
どこまでレベルを上げたらいいかわからず、時間をかけてから挑む人も多いと思います。
どのくらいの強さで挑めばいいのかがわかり、目標を決めて計画的にレベル上げしたほうが不安も削減されます。
勉強も同じです。
自分の勉強レベルを計画的に上げていったほうが勉強中の不安は削減されるのです。
達成感が生まれる
目標を立てることで、計画に対して「任務」が生まれます。
「今日は20ページ勉強する」「11月にB判定をとる」などの任務を達成すると、なんともいえない達成感が味わえます。
達成感を感じるということは非常に重要なことです。
計画をまったく立てなかったとしたら、目標である試験を終えるまでは達成感を得ることはできません。
達成感を感じないままだと、人は長期的な作業を続けることが困難になります。
腕立て伏せをするのに、”1ヵ月で3000回” と ”1日で100回” だとどちらが続けるのが容易だと思いますか?
1日毎に「達成した」という達成感を覚えるほうが、継続して目標に取り組むことができることが想像できるかと思います。
▷計画を立てるコツ
達成できる範囲で立てる
計画を立てるときに最も意識してほしいことは、自分が達成できる範囲で計画を立てるということです。
うまく計画を立てられない人の多くが、最初から達成するのが困難な計画を立てています。
最初から勉強時間を詰め込んだり達成条件が困難な計画を立てるのは大きな間違いです。
最初から困難な計画を立てると
- 失敗しやすい
- 失敗するタイミングが序盤であるほど、後ほどの計画に影響を及ぼす
- 達成できないと自己嫌悪に陥る
なにごとも準備運動となる期間が必要です。
徐々に難易度をあげていくことで、うまく脳や身体が順応して計画どおりに行動できるようになります。
1度困難な計画をたてると、難易度を下げることが必ず必要になってきます。
「9月に志望校A判定をとる」みたいな難易度が高い計画を立てると、失敗したときに「自分には無理だった・・・」というマイナス思考を抱えることになります。
難易度を下方修正することにならないように達成できる範囲で計画を立ててください。
自由な時間や日を設定しておく
計画を立てるときは自由時間を多めに入れておくことをオススメします。
自由時間と聞くと、怠っているように聞こえるかもしれませんが決してそんなことはありません。
自由時間ですので、頑張れると思えたら勉強をしてもかまいません。
自由時間を使って勉強をすれば、自分が誇らしくも思えてきます。
自由時間を計画に含ませておくと、急用で勉強ができなかったとしても補うことも可能です。
計画を達成するためには、このようにある程度自由な時間を設けることが大切です。
▷オススメの計画方法
if-then プランニング
if-then(イフゼン) プランニングとは、「もし○○が起きたら△△をして対応する」というようにトラブルが起きたときの対処方法をあらかじめ決めておく計画方法です。
自分の行動を律するのに非常に効果が高いです。
if (○○が起きたら) | then (△△をして対応する) |
---|---|
スマホゲームをしてしまったら | 腕立て伏せを30回する |
友達から電話がかかってきたら | おやすみモードにしておいて、自由時間にかけなおす |
勉強する気がなくなったら | パワーナップをとってみる |
電車に乗り遅れてしまったら | 次の電車が来るまで英単語を覚える |
記入方法
- 自分が思いつく勉強の障害となりえるものを全て書き出す
- その中から実際に起こりえそうな上位3~5位を計画表に書き出す
- 書き出した内容が実際に起こったときの対象法を横に記入する
if-then プランニングは1日単位で計画を立てる短期計画との相性は抜群です。
わたしは「if-then プランニング」を組み込むようになってから、1日を律して過ごせるようになりました。
逆に「if-then プランニング」を組み込んでいない日は、誘惑に負けやすくうまくいかないときが多いです・・・
逆算計画法
長期計画を立てるときにオススメしたい計画方法です。
現在地から目的地まで考慮して計画する方法を「積み上げ計画法」といいます。
逆に目的地から現在地までを考慮して計画する方法を「逆算計画法」といいます。
同じ期間の計画でも「積み上げ計画」と「逆算計画」では、フォーカスしているものが違います。
「積み上げ計画法」は”現在”にフォーカスをあてて考えますが、「逆算計画法」は”未来”にフォーカスをあてて考えます。
未来にフォーカスをあてることで、達成するために必要なステップが明確にわかりますので具体的な計画を立てることが可能です。
また「逆算計画法」は進行具合が把握しやすいため、計画の修正が「積み上げ計画法」より容易に行えます。
より具体的に計画を立てたいのならば逆算計画法がオススメです。
明確に目標をとらえられますのでモチベーションも上がりやすいです。
▷まとめ
- 計画を立てないと目標達成が遠のく
- 計画をうまく立てるコツは「長期計画」と「短期計画」の2本柱
- 計画を立てるときは達成可能な範囲で、余白時間をいれるようにする
- 「if-then プランニング」と「逆算計画法」がオススメ
計画を立てずに勉強することも可能ですが、計画を立てたほうが目標達成に近づきます。
いきなり達成できないような計画をたてるのは逆効果ですので、最初は達成するのが容易な計画をたてて徐々に難易度を高めるようにしていきましょう。