- 覚えたはずの内容をテストでよく間違える
- 応用問題の解き方のコツを教えて!
- 理解力を深める学習方法が知りたい!
勉強内容の理解を深めるのにオススメの学習方法があります。
それは「再言語化学習」です。
なぜなら再言語化学習は、勉強内容の理解を深めるのに最も効果的な方法だからです。
「再言語化学習」とは学習内容を自分の言葉に変換する学習のことです。
この記事では、「再言語化学習」について解説しています。
記事を読むメリット
- 「再言語化学習」についての知識が高まる
- 再言語化学習を実践できる
- 応用問題に対して苦手意識がなくなる
結論をいうと、「再言語化学習」は脳を活性化させて頭の中を整理するテクニックを駆使した勉強方法です。
頭の中を整理することで情報同士が結ばれて理解度が高まります。
「再言語化学習」は、学習内容をアクティブ・ラーニング化しますので勉強効率も向上します。
この記事を読んで「再言語化学習」に関する知識を獲得し、テスト対策に役立ててください。
アクティブ・ラーニングに関してはこちらで詳しく解説しています。
再言語化学習とは
自分の言葉に言い換えること
「再言語化」とはわかりやすく言い換えると「自分の言葉に言い換えること」です。
つまり「再言語化学習」とは、「学習内容を自分の言葉に言い換える学習」です。
「再言語化」という言葉を「自分の言葉に言い換えること」とわかりやすい意味に変換していることも再言語化と呼ぶことができます。
理解度が高まる
少し前に遡ってみてください。
「再言語化」と「自分の言葉に言い換えること」と聞いたときと、どちらがわかりやすい情報でしたか?
おそらく「自分の言葉に言い換えること」 と受けとったほうが情報として理解しやすかったはずです。
「再言語化学習」は自分がわかりやすい言葉に変換してから脳に教えるというイメージです。
与えられた情報をそのまま覚える方法は、情報の本質を理解するのに適していません。
食べ物もしっかり吸収しようと思ったら、しっかり噛んで分解してから食べますよね。
同じようなイメージです。
しっかり噛み砕かれていたほうが栄養も情報も吸収しやすいです。
情報もしっかり噛み砕くクセをつけましょう。
「再言語化」の例
人に勉強を教える
友達から勉強を教えてほしいと言われたときどうしてますか?
先生から聞いたことや、教科書に書かれていることをそのまま伝えたりしないですよね。
自分の言葉に言い換えて、わかりやすく説明しようとするはずです。
人に教えるという行為が再言語化の代表例です。
このように普段何気なく再言語化を実践している例は多くあります。
漫画のキャラクターに置き換える
漫画を読みながら、
「自分もこうだったらなぁ」
「自分だったらこうするのに・・・」
と思った記憶はありませんか?
じつはこの行動も「再言語化」の1つです。
「漫画のキャラクター」を「自分」に変換して考えているからです。
漫画のキャラクターを自分に置き換えることによって、より深く漫画の世界観に入り込めているのです。
わたしも漫画の主人公に自分の姿を重ねて漫画の世界観に深く入り込んでいました(笑)
「再言語化学習」オススメ3選
教えるつもり勉強法
人に教える行為が理解度を深めることは説明しました。
しかし、周りに誰もいないときはどうすればいいでしょう?
安心してください。
教えるつもりで勉強するだけで理解度があがることがわかっています。
ワシントン大学で面白い研究結果があります。
まず学生たちを下記の2グループに分けました。
- この後にテストがあると思いながら勉強するグループ
- この後に「ほかの学生に勉強を教えなけらばならない」と思うながら勉強するグループ
その後、両グループに確認テストを行ったところ、「ほかの学生に勉強を教えなけらばならない」と思っていたグループのほうが内容を正確に思い出す確率が28%も高かったのです。
ほかの学生に教えるために、勉強内容を自分の中でわかりやすく再言語化したことが結果に繋がったと考えられます。
「教えるつもり」で勉強するだけでも効果がありますのでぜひ活用してください。
ラバーダック勉強法
もともと、プログラマーがバグ修正をするときに行っていた手法です。
アヒルのおもちゃをパソコンの横に置き、「ここはこうなるから・・・」と実際に声を出して、アヒルのおもちゃに説明していきます。
効果は絶大で、声に出して説明することで頭の中が整理され、解決策を思いつくそうです。
対象はアヒルのおもちゃでなくても構いません。
勉強するときは、対象に話しかけることで情報が整理されていきます。
シンガポール国立大学の研究では、ラバーダック勉強法を使ったグループのテスト成績が良い傾向になったというデータもあります。
パーソナライズ音読
英語力を高めるために開発された勉強方法です。
パーソナライズ音読とは、「英文の主語を自分に置き換えて読む」という方法です。
長い英文って読むだけでも大変ですよね?
最初に訳した内容も読み進めていくうちに忘れてしまいがちです。
わたしも長い英文を読むのはとても苦労しました・・・
しかし主人公を自分に変えてみたらどうでしょう。
トムが主人公の場合
Tom fought the Demon King. But, He was weakly equipped and defeated .
「トムは魔王と戦った。しかし、彼は武器が弱く敗北した。」
自分が主人公の場合
I fought the Demon King. But, I was weakly equipped and defeated.
「私は魔王と戦った。しかし、私は装備が弱く敗北した。」
主語が自分になったことで内容がイメージしやすくなりませんか?
「なんで弱い武器しか持ってないんだよ・・・」と、主語が「トム」のときより感情移入しやすくなったのではないでしょうか?
知らない主人公より内容がイメージしやすくなり、記憶の定着率も高まります。
兵庫大学の研究では1日15分のパーソナライズ音読を行ったグループは、文法や内容の理解度が10%高くなったというデータもあります。
英語に限らず、歴史や国語の勉強に取り入れることもできます。
まとめ
- 再言語化 = 自分の言葉に言い換えること
- 「再言語化学習」は理解度を高めるのに効果的
- 再言語化学習のオススメテクニック3選
- おしえるつもり勉強法
- ラバーダック勉強法
- パーソナライズ音読
- 再言語化学習は学習内容をアクティブ・ラーニング化する
「再言語化」のテクニックは他にも多数あります。
いつ応用問題が出題されても対応できるように、勉強方法に「再言語化」を取り入れるクセをつけましょう。
アクティブ・ラーニングに関する記事はこちら