- 午後は眠たくなってしまう・・・
- 疲れて勉強に集中できない・・・
- ウトウト寝てしまう・・・
午後になると、眠くなり集中できないという人は多いのではないでしょうか?
人の身体は、午前2時と午後2時ごろに眠気を感じるようにできています。
午後から眠くなるのは、仕方ないことなのです。
しかし眠たいままでは、勉強に集中できませんよね?
ではどうしたらよいか?
結論、「パワーナップ」をとることがオススメです。
パワーナップとは、15分程度の仮眠のことです。
パワーナップには
・眠気が解消する
・集中力が向上する
・認知力・注意力が向上する
などの効果があります。
豊富な研究結果が提出されており、効果はすでに証明されています。
アメリカではその有効性から、GoogleやApple、NASAなどが導入しており、日本でも「パワーナップ制度」を設けている企業があるほどです。
この記事では「パワーナップの効果」、「パワーナップの正しいとり方」を科学的根拠のもとにわかりやすく解説します。
記事を読むメリット
- 正しいパワーナップのとり方がわかる
- 集中力を保ちながら勉強できるようになる
- 勉強効率があがる
「パワーナップ」と「勉強」は密な関係にあります。
正しいパワーナップがとれれば、勉強効率はあがります。
記事を読み進めて正しいパワーナップ方法を知り、勉強ルーティンに埋め込んでみてください。
パワーナップとは
15分程度の仮眠のこと
パワーナップとは15分程度の仮眠のことをいいます。
コーネル大学の社会心理学者ジェームス・マース氏の研究により広まりました。
ナップ(nap)とは「うたた寝、昼寝」という意味で、「パワーナップ(power nap)」という言葉は ジェームス・マース氏 が造った言葉です。
ジェームス・マース氏 は、パワーナップとは脳と身体を休める最大の効果がある睡眠法だと提唱しています。
パワーナップの効果
眠気の排除
パワーナップには眠気を排除する効果が確認されています。
大学1年生約200名を対象とした実験があります。
実験内容は、
・1週間、意図時にパワーナップをとらずに午後から講義を受ける
・1週間、13時00分~13時15分までの15分間 パワーナップの時間をとる
・90分毎に眠気の確認をとる
というものでした。
結果は下記のようになりました。
パワーナップの有無 | 眠気の有無 |
なし | 13時20分~15時00分に眠気のピークを迎えた |
あり | 仮眠後はあきらかに眠気が排除され、18時まで眠くなりづらかったことが確認された |
結果からパワーナップによって午後からの眠気が排除されていることがわかります。
集中力の向上
パワーナップにより集中力が向上することが確認されています。
そもそも眠気を感じる状態というのは、脳が疲れている状態です。
脳が疲れていると集中力を発揮することはできません。
脳の疲れをとる手段の1つがパワーナップです。
パワーナップは脳の疲れを回復し集中力を向上させてくれます。
しかもパワーナップの効果は驚くべきことに3時間の睡眠に匹敵します。
つまり3時間睡眠したのと同じくらい脳の疲れが回復するということです。
さらにパワーナップによってあがった集中力は150分継続するという実験データもあります。
認知力・注意力の向上
NASAでパイロットを対象とした実験が行われました。
パワーナップをとったグループとパワーナップをとっていないグループに分けて、認知力と注意力が求められるテストを実施し結果を計測。
結果はパワーナップをとったグループが認知力・注意力ともに高くなったというものです。
驚くべきことなのは認知力が約34%高く、注意力は約54%高かったと報告されています。
パワーナップにより認知力・注意力が向上するというのは推測できましたが、これだけ結果に差がつくのは驚きでした。
正しいパワーナップ方法
時間は10~25分間
パワーナップをとるときに注意することがあります。
それは30分以上寝ないことです。
眠りには深さがあり、30分以上寝ると眠りが深くなります。
深い眠りから覚めると、意識がしばらく朦朧として集中力と注意力が低下します。
パワーナップの効果は10分程度からでも確認されていますので、10~25分間を目安としてください。
豆知識
昼寝と相性がいい飲み物としてコーヒーがあります。
コーヒーに含まれるカフェインには、眠気を防いでくれる効果があります。
カフェインの効果があらわれるまで20~30分かかります。
昼寝の直前に、コーヒーを飲むとちょうどいいタイミングで目覚めることが可能なのです。
コーヒーを飲んで昼寝をすることを「コーヒーナップ」と呼びます。
コーヒーと昼寝をあわせてとることで、リフレッシュ効果が高まるというシナジー効果も確認されています。
目を瞑っておくだけでもOK
仮眠をとろうとしても、そうそうすぐには眠れませんよね。
安心してください。
目を瞑っておくだけでもパワーナップの効果が確認されています。
人は視覚から得られる情報が8~9割といわれています。
目を瞑るだけでも脳へ送られる情報は激減します。
脳への情報量を減らすことで脳を休めることができるのです。
横になる必要はない
パワーナップは暗い部屋で横になってとることが最適の方法です。
しかし自宅にいないと横になるのは難しいですよね。
ご安心ください。
座ったまま腕を枕にしてパワーナップをとっても効果が確認されています。
横になれないときはこちらの方法もお試しください。
まとめ
- パワーナップとは15分程度の仮眠のこと
- パワーナップは3時間の睡眠と同程度の効果がある
- 30分以上の仮眠は集中力が低下するので注意
- パワーナップにより高まった集中力・創造力は150分継続する
パワーナップをとることでこれだけ大きな効果があるのです。
とらない理由はありませんよね?
しかしパワーナップは日本では浸透していません。
パワーナップ(仮眠)=なまけている という風潮が残っていることが原因だと考えられます。
ですが、パワーナップは怠けるためのものではなく、パフォーマンスを向上させるためのものです。
もしパワーナップに消極的な人は1度効果を実感してみてください。
集中力を高めた勉強をするには、パワーナップは欠かせない手段となるはずです。
パワーナップとポモドーロ勉強法の組み合わせもオススメです。
ポモドーロ勉強法にパワーナップを取り入れる場合は勉強時間を増やすなどアレンジを加えるのもいいでしょう。