- 勉強に集中したいけど勉強だけしていればいいの?
- 運動が勉強にいいって聞いたけどどっちからすればいいの?
- 長時間の勉強につかれた・・・
勉強の質を高めるためにオススメの方法があります。
その方法とは、勉強前後に「運動」をすることです。
「運動」といっても1時間以上するような激しい運動ではありません。
ウォーキングのような負荷の少ない運動や、ジョギングのような少し息切れする程度の運動で十分です。
「運動」には記憶力向上・モチベーションアップ・集中力向上などの効果があることが数々の実験からわかっています。
運動を勉強の前後にうまく取り入れることで勉強効率は向上しますので、 ぜひ取り込んでみてください。
この記事では「運動」と「勉強効率」の関連性について解説しています。
記事を読むメリット
- 集中して勉強できる時間が増える
- 長時間の勉強でも集中力が途切れづらくなる
- 勉強内容の定着率が高まる
「運動」と「勉強」は全く別の行動にみえますが、じつは強い関連性があります。
試験に向けて真剣に勉強に取り組んでいる人ほど、勉強のみに集中してしまいがちです。
勉強の前後に運動を取り入れることで勉強効率は確実に向上します。
記事を読み進めて「運動」と「勉強」の関連性について学び、「勉強効率」を向上させましょう。
とくに受験生は勉強のみに集中してしまいがちです。
気持ちはわかりますが、勉強のみに集中するのは逆に効率がよくありません。
記事を読み進めて、勉強前後に「運動」をうまく取り入れてみてください。
運動をすると
脳が活性化
運動によって脳が活性化することがわかっています。
運動をするために筋肉を動かすことによって血流がよくなり、脳に多くの酸素が運ばれ、結果として脳細胞が増加し脳が活性化します。
とくに足には筋肉が多くあるため、運動をするなら足を動かす運動がオススメです。
より血流がよくなり、より脳の活性化につながります。
「その時だけ活性化しても意味ないじゃないか」 と思う人もいるかもしれませんが、安心してください。
脳が活性化した状態は3~4時間続くことがわかっていますので、勉強前の運動によって3~4時間は勉強が捗ります。
「運動」と「脳」の相関関係を証明する実験がいくつかあります。
スウェーデンのブンケフロという町にある小学校で、毎日体育の授業があるクラスと週2回体育の授業があるクラスを設けて、それぞれのクラスの生徒の学力を測定しました。
結果は、毎日体育の授業があるクラスの生徒のほうが、算数・国語・英語の学力が高かったという結果がでました。
類似した実験が日本・アメリカでも行われましたが同じような内容の結果がでました。
「運動」と「学力」に関係性があることは数々の実験によって証明されています。
モチベーションが向上
運動によって勉強のモチベーションがあがることも確認されています。
運動によって脳が活性化することは解説しましたが、脳が活性化すると「ドーパミン」 という神経伝達物質が分泌されます。
「ドーパミン」 は主に意欲・快楽に関わる神経伝達物質で、分泌されると勉強や仕事に対してのモチベーションが向上します。
「ドーパミン」 は過剰分泌すると快楽を求める傾向が強くなりすぎますので注意が必要です。
適度なドーパミンの分泌量を狙うのであれば、ジョギング程度の有酸素運動が有効です。
勉強前にジョギング程度の運動をすることで、モチベーション高く勉強に取り組むことができます。
勉強前後の運動効果
勉強前
記憶力向上
脳の中心部に「海馬」という記憶をつかさどる部位があります。
近年の研究より、「海馬」の機能は「運動」によって向上することがわかりました。
「海馬」の機能が向上することで記憶力が高まりますので、「運動」と「記憶力」には関連性があるということになります。
近年ですと、筑波大学などの研究グループより「10分間の中強度の運動により記憶力が高まる」という内容の実験報告が提出されています。
被験者 | 21名の健常成人 |
実験内容 | ・「10分間の中強度運動を行うグループ(グループA)」と「10分間座って過ごすグループ(グループB)」に分類する ・両グループに記憶力を試すテストを行う |
結果 | 簡単な問題には明確に違いはあらわれなかったが、難易度が高い問題は「10分間の中強度の運動を行うグループ」のほうが明確に高かった。 |
グループA | 中強度運動(10分) | 暗記時間(8分) | 座って過ごす(45分) | テスト(12分) |
グループB | 座って過ごす(10分) | 暗記時間(8分) | 座って過ごす(45分) | テスト(12分) |
中強度の運動とは軽く息切れがおこる程度の運動で、筑波大学の実験ではペダリング(エアロバイク)で行っています。
実験結果からもわかるように、10分間の中強度の運動で記憶力が高まることが確認されています。
(実験詳細はこちらより)
また驚くべきことに中強度の運動時間は最少2分から効果があることが、スウェーデン・ヨンショーピング大学の研究チームの実験から判明しています。
集中力向上
ジョージア大学の研究により「20分軽い運動をすると3~4時間集中力が高まる」ということがわかりました。
「軽い運動」とはジョギングやストレッチや体操などの簡単な運動です。
慣れは必要ですが、なにかに集中するときに軽い運動をしながらするのも有効です。
歩きながら読書、ストレッチしながら学習動画視聴などするとより効果的に集中できます。
勉強後
記憶の定着率アップ
勉強後5分の運動で記憶力が向上することがわかっています。
ニュー・サウス・ウェールズ大学で「運動」と「記憶力」の相関関係を調べる実験が行われました。
被験者にある写真を記憶してもらったあとに、歩行器で5分歩行してもらったところ記憶力が男性が10%アップし、女性はなんと50%もアップしていました。
運動後に血流をよくすることが記憶の定着化に作用していると考えられます。
勉強後は5分でいいので簡単な運動を取り入れてみるといいでしょう。
オススメの運動
ウォーキング
軽めに出来て手軽に行える運動として、オススメなのは「ウォーキング」です。
特に朝、自然を感じながらするウォーキングが効果的です。
朝日には体内時計をリセットしてくれる効果があるため、頭がしっかり覚醒しますし、自然には集中力を高めてくれる効果がありますので、通常のウォーキングより効果的です。
運動初心者でも手軽に行えるのもポイントです。
階段の昇降
日常に自然に取り入れる方法として、オススメなのは「階段の昇降」です。
階段の昇降であれば移動時に、 エスカレーターやエレベーターを避けるだけで実施可能です。
エスカレーターやエレベーターを使うと簡単に移動できますが、健康・脳科学的視点から考えると階段を使うことを強くオススメします。
筋トレ
肉体改造にも興味がある人は筋トレもオススメです。
継続することで肉体的な変化も期待できます。
しかし、あくまで勉強がメインですので筋トレは疲労しない程度にとどめるようにしてください。
汗のかきすぎ や 疲労の溜まりすぎで勉強に集中できなくなるのは本末転倒ですので注意してください。
トランポリン
わたしが実際にしている運動法ですがトランポリンもオススメです。
トランポリンには下記2つの特有の運動要素があります。
- 重力に逆らった上下運動
- 連続して行うバランス運動
脳と身体の連携がうまくとれないとこれらの要素を満たすことはできないため、脳の活性化に非常に効果的です。
NASAでも地上訓練の1つとしてトランポリンを採用しています。
デメリットとしてアパートなどの集合住宅では使用しづらいということがあげられます。
使用できる環境の方はぜひ試してみてください。
購入する場合は、大人用の家庭に合ったサイズを選ぶのがオススメです。
まとめ
- 運動によって脳が活性化し、「ドーパミン」が分泌される
- 運動によって高められた集中力・記憶力は3~4時間継続する
- 運動と学力に相関関係があることが近年の研究より明らかになった
- 勉強前に10~20分程度、勉強後に5分程度の運動がオススメ
運動と勉強に関連性があるどころか、反対の意味として位置付けていた人もいるのではないでしょうか?
「 勉強をするのに、勉強以外のことをするな ! 」 というのは固定概念であり、正しくありません。
勉強だけでは集中力も続かないし、記憶力も低下していき効率のいい勉強ができません。
勉強前後に紹介したような運動を取り入れて、効率いい勉強スタイルを目指してみてください。