- ついついスマホをいじってしまい勉強に集中できない
- 勉強をあとまわしにすると、結局やらずじまいで終わることが多い
- 勉強にどうも気が乗らない・・・
勉強しようと思っても、なかなか手につかない人は多いのではないでしょうか??
勉強を先延ばしにしてしまい、結局テスト前にあわてて勉強をする・・・
そんな経験が誰もにあるのではないでしょうか?
それも当然のことで、人間の脳は「面倒なこと」は先延ばしにしようとする習性があるのです。
この記事では、勉強を「先延ばしにしない」「すぐに取り掛かる」方法について科学的根拠のもと解説しています。
記事を読むメリット
- 勉強の「先延ばし」癖が「すぐに取り掛かる」に変化する
- テスト結果につながる
- 勉強効率があがる
先延ばし癖のある人の63%は、将来的にキャリア成功率が半分以下になるという研究結果もあります。
先延ばし癖を正すことで、チャンスと結果を手に入れることができるができるのです。
記事を読み進めて、記事内容を実践し、先延ばし癖を克服できるように活用してみてください。
先延ばしの行きつく先はツケばかりです。
この記事を開いて読んでいる段階で、あなたは既に先延ばし癖解消の第1歩を進んでいます。
あとはこのまま先延ばしにせずに記事を読み進めるだけです!
先延ばし癖とは
脳は怠けもの
人間の脳は非常に優秀なのですが、一方で「できるだけエネルギーを使いたくない」「なるべく楽をしたい」などという怠けものでもあるのです。
脳の基本的な考え方は「生命を維持すること、生存すること」。
これを達成するために、「不安」「危険」「変化」といったものを嫌い、「安心」「安全」「安定」を追求しようとします。
脳にとっては「新しい習慣を身につける」ことさえも、排除すべき「変化」となります。
普段勉強をしていない人が急に勉強をしようと思っても長続きしないのは、こういった脳の習性が少なからず影響しています。
またダイエットや禁煙などの健康にいいことさえも続けられる人が少ないのは、今の自分を変えるような行動に対して脳が「拒絶反応」を示していることが大きいです。
先延ばし癖は直るの?
脳は怠けものであることは説明しました。
脳の本質が「怠けもの」であるならば、先延ばし癖を直すのは難しいのではと思いますよね?
結論から言います。
先延ばし癖は、直すことができます。
ただし、精神論や根性論で直すのではありません。
脳の仕組みをしっかり理解し、勉強への正しいアプローチ方法を試みることで先延ばし癖を克服することができるのです。
やみくもに取り組むのではなく、しっかりと脳をコントロールすることが大切なのです。
あなたはどれ?先延ばし癖の原因4パターン
誘惑に勝てない
勉強中に・・・・
- ”ほんの少しだけ”とYouTubeを見る
- ちょっと友人にLINEの返信をしよう
- 少し息抜きにスマホゲームでも・・・
上記の経験が誰にもあるのではないでしょうか?
最初は少しのつもりでも、「あと少しだけ」「もうちょっと」と誘惑の沼に引きづりこまれ、最終的に「勉強はまた明日からしよう」と先延ばしが始まるのです。
やるべきことがっても目先の快楽がしたくなってしまう「衝動性」。
将来的な利益のために、今を我慢することができる「自制心」。
誘惑に勝てないタイプの先延ばし癖の人は、「衝動性」が高さと「自制心」が低さ、それに伴うセルフコントロール力の低さが大きく影響しているのです。
自分に自信がない
「どうせいくら勉強しても無駄だから・・・」と自分に自信が持てずに、勉強に足踏みをしてしまう。
こうした自分への自信のなさも先延ばしを生む原因の1つです。
「自分はやればできる」と思える感情のことを「自己効力感」といいますが、自己効力感の低い人ほど先延ばし傾向が強いといわれています。
自分の価値を、勝手に1人で決めつけてしまい、やる前から勝手に自信をなくしている人も多いのではないでしょうか?
自己効力感とはあくまでも自分の思い込みであり、自分の能力に対する自己評価でしかないことを理解しましょう。
失敗を恐れる
失敗を恐れるあまりに、自ら進んで先延ばしを行う人います。
これはセルフハンディキャップ。つまり「自分への言い訳づくり」のためです。
自分への言い訳づくり
- 「自分は追い詰められないと力を発揮しないんだ」
- 「ほんとは勉強したいんだけど、時間が作れなくてさ」
失敗を認めたくないから、自尊心が傷つくのがイヤだから、ワザと勉強を先延ばしにして「時間がなかった」という自分に不利な状況を作っておく。
こうすることで、「本当はやればできたけど今回は勉強しなかったから失敗したのだ」と言い訳する準備をしておくのです。
こうした心理は、実際にテストでいい点がとれなかったときに、自分の自尊心を守るための「自己防衛感」から生まれるのです。
今すぐ勉強することに価値を感じない
本当に今勉強する必要があるのかな?あとからでもいいんじゃないかな・・・と勉強に手がつかない人も多いです。
「今」じゃなくてもいいからという思考に至り、勉強を先延ばしにする。
そうした人は勉強に価値を見出せていないことが原因です。
社会人にとっての「英語の勉強」を例として説明します。
これからの時代には英語をしっかり勉強することで、自分の可能性が大きく広がるということは多くの社会人は頭では理解しています。
しかし、それをわかっていながらも英語の勉強に力が入らない人は社会人は多いです。
それはなぜか?今すぐに「英語力」が必要とされることがないからです。
英語の勉強の価値とは多くの人にとっては「いずれ勉強すべきことではあるが、今すぐに力をいれるべきものではない」という程度なのです。
ではどうすれば「英語の勉強」に価値を感じるのか?
それは「英語の勉強」に今すぐやらないといけなくなるような条件が付加されればいいのです。
もし「来週からアメリカで1人暮らしをしなくてはならない」などという条件が付加されれば状況はどうでしょう?
今すぐに勉強をしなければ自分が困ることが目に見えるため、英語の勉強をする価値がググっと高くなります。
このように勉強の価値は「時間」という要素によって大きく左右されているです。
「時間」が迫っているのかどうかをもとに、自分にとって勉強は今すぐやらないといけないことなのか判断して、人間は先延ばしへと進んでいくのです。
先延ばし癖解消!5つのステップ
環境を整える
先延ばし癖のある人が1番最初に見直すべきポイントは「環境」です。
勉強時に周辺にあるもので、人間の集中力は大きく変化します。
極端なことをいえば、勉強に関係のあるもの以外は全て取っ払ってしまうのがベストです。
自分の気をそらすものや、自分を誘惑するものを視界から取り除くことで、余計なことをして勉強を中断することがなくなります。
スマホ、漫画、テレビ、布団、こういったものを全て部屋から排除しなさいとは言いませんが、少なくとも勉強するときに視界に入らないような工夫は行うべきです。
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勉強する時間を明確に決める
人にはそれぞれ「もっともやる気が充実する、調子のいい時間帯」があります。
そうした「自分のゴールデンタイム」を把握し、その時間帯に勉強を行うことで、やる気があふれ「先延ばし」が起こりづらくなります。
自分にとってのゴールデンタイムがわからない人は、今までの経験を頼りに自分がどの時間帯にもっとも集中して勉強できたか探ってみてください。
また勉強する時間を定めるときは、「夜ごはんのあと」「帰宅後」などというあいまいな設定をせずに「18時から」のように明確に時間設定をすることが大切です。
「夜ごはんのあと」のように曖昧に時間設定をすると夜ごはんを食べても「ちょっとコーヒーでも飲んでから・・・」となり、次は「最後にスマホをチェックして・・・」と、次々に余計な事柄を挟み、勉強を先延ばしにしようとしてしまいます。
明確に時間設定をすることは、やる気を生み出すスイッチにもなります。
また勉強を終える時間も明確に決めておくのも1つのテクニックです。
目の前の勉強に「終わらせないといけない期限」を設けることで、勉強の価値を高め、集中力を高めた状態で勉強を実施することができます。
期限を設定し行う勉強方法として「ポモドーロ勉強法」というものもあります。
下記にリンクを貼っておきますのでよければ実践してみてください。
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勉強する内容に優先度を設定する
数学の勉強をしながら、「このあとは英語の勉強もして、終わったら日本史の勉強もしなきゃ・・・」と目の前の数学の勉強に完全に集中できていないことありませんか?
結局、集中力が切れて途中で放棄してしまい、また気持ちが乗ったときにやろうと先延ばし。これは非常にもったいないです。
勉強する前に自分が勉強すべき範囲をしっかり把握し、その中でも優先度をつけて「すぐやるべきこと」と「あとまわしにしてもいいこと」を分ける必要があります。
つまりは勉強する前に計画を立てるということです。
いくら先延ばしにしないようにするとはいえ、すべてのことを1度に終わらせるのはそもそも不可能です。
自分がその日に、その時間にやらなくてもいいことを計画しておくだけで脳の負担は激減します。
人間の脳は気になることがあると、どうしてもそちらにも脳のパフォーマンスが奪われてしまい、目の前のことに集中しきることができなくなります。
意外と「計画を立てること」を甘くみている人が多いですが、目の前のことに集中して勉強するには「計画を立てること」は非常に重要なことなのです。
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とにかくまずは「やってみること」を癖づける
勉強の「5分ルール」というものをご存じでしょうか?
「5分ルール」とは勉強をとにかく5分間だけやってみることです。
勉強内容に決まりはなく、簡単なことでもかまいません。
「5分ルール」とは認知行動療法として昔から使われているテクニックで、勉強にも活用できます。
大事なのは5分”だけ”と決めて勉強すること。5分で絶対に勉強をやめると誓うことです。
すると面白いことに5分後には、勉強がやめられなくなり、もっと勉強を続けたくなっています。
「時間」に十分でない制限が付くと、人間の脳は「もっとそれを続けたくなる」心理が働きます。
勉強の「5分ルール」とは、そうした心理傾向を利用した勉強へのアプローチ方法なのです。
勉強するのに1番苦しいタイミングは、勉強しきった終盤ではなく、じつは勉強に取り掛かる「初動」の部分です。
初動を「5分ルール」で乗りきる癖さえついてしまえば、そこから先はスイスイと面白いように勉強が進んでいきます。
勉強するのに腰が重い人はぜひ試してみてください。
心理テクニックを利用する
勉強するテンションのあがるネガ・ポジ・アプローチ(ネガティブ・ポジティブ・アプローチ)について解説します。
まず1つ例を出しますので考えてみてください。
例
面白いスマホゲームがないかネットストア上で検索していると、面白そうな有料ゲームが見つかりました。
同時に別のネットストアでも同じゲームを紹介していましたが、あなたが購入したくなる紹介文はどちらでしょうか?
- 最新のRPGゲームです。グラフィックにもこだわっており、キャラクターボイスも豪華声優陣です。本日のみキャンペーン価格で販売しております。一緒に冒険しましょう!
- 最新のRPGゲーム!グラフィック・キャラクターボイスにもこだわりの秘密が・・・。本日のみキャンペーン価格で販売しており、明日からは通常価格に戻ります。この価格で遊べるのは本日まで。一緒に冒険しましょう!
どちらも同じRPGゲームを特別価格で紹介しているのですが、後者のほうが購入意欲が湧いてくると思いませんか?
これは、今日買わないと「明日からはこの価格で遊べない」と表記されているから。そのため、今日買うことでより得をした気持ちになれるからです。
このようにメリットだけで判断するときよりも、デメリットと比較することでメリットをより強く感じることを心理学で「コントラスト効果」といいます。
そして「コントラスト効果」を勉強に取り入れたものをネガ・ポジ・アプローチといいます。
ネガ・ポジ・アプローチの手順を説明します。
ネガ・ポジ・アプローチの手順
- 勉強を先延ばしにした際のデメリットを書き出す
- 勉強を先延ばしにした際に起こり得るメリットを書き出す
- 両者を比較する
勉強を先延ばしにすることで起こるデメリットを書こうと思えば、多くのデメリットが思い浮かぶでしょう。
「次の休日遊ぶことができなくなるかもしれない」「狙ってる大学が遠のく」「明日以降のノルマが増して苦しくなる」など書き出そうと思えば多くのデメリットが思い浮かぶでしょう。
その一方で勉強を先延ばしにすることで起こり得るメリットを書き出そうとすると、「スマホゲームが楽しめる」程度の少数のメリットしか思い浮かばないかと思います。
勉強を先延ばしすることのメリットとデメリットを比較することで、デメリットが際立ち「すぐに勉強しなくては・・・」という気持ちが生まれやすくなるのです。
まとめ
- 先延ばし癖の本質を理解し、克服できることを知る
- 勉強を先延ばしにしようとする行動は、どのような心理状態から起こっているのかを理解する
- 勉強を先延ばしにしないように対応策を実施し、「即実践」を習慣化する
「勉強しなくていけない」と頭では理解していても、なかなか行動に移せないものです。
これらを根性論や精神論で克服しようとしても、人間の脳の仕組みが大きく関わっていることなので克服は難しいでしょう。
まずは自分の身体(脳)について知り、原因を探る。そして対応策を実践する。
正しい手順を踏むことが、「今日からすぐに勉強をする」の近道なのです。
Leave nothing for tomorrow which can be done today.
(今日できることは今日やってしまおう)
アメリカ16代大統領 エイブラハム・リンカーン